尊厳死について講演会に行ってきました。
まず尊厳死とは「不治の病で市に迫っているときに延命治療を拒否し、自然死を選ぶもの」と定義されているそうです。
安楽死は筋弛緩剤などで苦しみを取り除くために死を与える行為になります。
日本では尊厳死はできなくもないが、安楽死は完全に違法という状況です。
尊厳死ができなくもないというのは実際に延命治療を拒否し、自然死を選ぶためにはいくつもハードルがあるそうです。
一つには医師の倫理です。基本的に「死」は敗北と思っている方が多いそうです。だからできるだけ延命をします。
また家族の意志もハードルです。家族は本人の意思を無視してでもできるだけ生きてほしいと思うそうです。
さらに訴訟のリスクもあります。延命治療をしなかったために訴訟ざたという話もあるそうです。
こういったこともあってなかなか尊厳死というのは難しいこともあるそうです。
どうしても尊厳死をしたいならば、延命治療はしない、植物状態になったら生命維持装置を外すということを文書で残し、家族に周知しておく必要があるようです。
またこうした尊厳死や安楽死と言う選択があたりまえにできるようになる為には法律を整備をしなくてはならないということでした。
尊厳死関連の法律はアメリカ・英国・デンマーク・フィンランド・オーストリア・オランダ・スペイン・ドイツ・スイス・シンガポール・台湾・タイ・カナダなどなど多くの国であるそうです。
安楽死はオランダ、スイス、カナダ、アメリカの一部で認められています。
日本では尊厳死も安楽死も法整備がいずれも進んでいません。
これから社会がますます成熟していく中で死を考えることは避けては通れないのではないでしょうか。
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