

さて国立市長選挙が始まりました。
本日はポスターの見方についてです!
名前と顔が解ればいいというようなものではないんです。このA3サイズのポスターにはいろいろな戦略が詰まっているのです。
まずは本人の写真。顔に自信があるの方のほうがアップになる傾向があります。年齢が高めの永見候補はやや下がり気味です。
次は色です。両者とも緑を意識的に使っています。永見候補は故佐藤市長のイメージカラーをそのまま引き継いでいます。小川候補のジャケットはもしかすると小池知事を意識した小池グリーンなのかもしれません。このように色を使ったイメージ戦略は多くの選挙で重要視されます。
さて次は政策です。永見候補のポスターは面積の制約がある中では非常に具体的に政策を書いています。やはり政策には自信があるという印象を与えます。一方、小川さんは抽象的な政策になります。理念的に5つの0を目指すというものになっています。
そしてその政策の中身を注目すると待機児童0を両者とも掲げております。
じゃあ両方一緒じゃんと思いませんでしたか?
実は全く違います。さすがにこれはポスターだけではわかりません。公開討論会の資料、ホームページ、過去の発言などを総合するとその手法はまったく違うことがわかります。
まず永見候補は待機児童0に向けたあらゆる施策の実行とあります。これは保育園の増設、民営化、小規模保育施設、新たな子育て支援拠点の新設などの複合的な手法を指しているようです。
小川候補は保育園を増やす。民営化は反対ではないが見直すといったことを討論会で述べています。
保育園を増やすといっていますが、公立なのか民間なのかというのは人員と財源的には大きな違いです。
ここで重要になってくるのが、ポスターでわかる応援政党です。
永見候補は広範な市民の応援を受けて立候補しているので推薦政党は書いていないようです。市議会からは自民党、公明党、民進党、無所属の議員が応援しています。
小川候補は共産党、社民党、自由党と書いてあります。
ここで応援政党の日頃の主張が大事になってきます。共産党は日頃から公立保育園の民営化反対と常々主張しています。つまりこの場合の見直すは民営化には反対ですよというのが推測できるわけです。
このようにちょっとした語句もさまざまな背景があってできているわけです。
しかもただ増やすのか、その他の手段も使うのかというのが読み取れてきます。
その他、印刷会社、掲示責任者、ポスターのデザインが2種類ある候補の秘密など書きたいことも多いのですが長くなってきたのでまた今度。
それでは。