
さて、最終本会議でした。
この日は委員会で揉んできたことを最終的に決定する日です。
今回、とくに気にかかっていた議案が一つありました。
それは私が初めて出した意見書です。
意見書は国、都、市などに対してこれをやってくださいとか、やってくれるなと言うことを議会として求めることができる仕組みです。
今回の意見書の内容は東京都に対して古くなった大学通り自転車レーンのでこぼこした舗装のうちかえや、フラワーポット除去によって十分な幅員の確保し自転車道への整備を求めるものです。
こういった意見書は通ってしまえば当たり前のことでむしろ遅くね?と思われるかもしれません。ところが意見書を可決させるにはいろいろなハードルがあります。
まず、実現可能性。東京都の予算で可能なのか、構造上できるのか、法律上問題ないのかなど考える必要があります。
次に賛同者を集めます。最低二人。これはとりあえず会派の仲間を説得できれば集まります。同じ会派でもそれは駄目だよーとなったりするので恐ろしいところです。
次に、過半数の議員の賛成を集めます。これには各会派の動向を十分に熟知しておく必要があります。今回の意見書は、東京都に対して「議会の総意です」ということを示したかったので、全会一致を目指しました。全会一致を目指すという至上命題があったので、前回の任期では反対も予想されたため意見書は出しませんでした。
そして、次は具体的な意見書作りです。意見書の素案を他の会派の方にも見せて調整します。意見書は議場の議論以外にも、この段階でかなり揉まれます。
例えば意見書が、当初は法案に対して「反対の意見書」であっても揉んでいくうちに「慎重な対応を求める意見書」に変わって行きます。こうやって多くの会派が賛成し過半数がとれるものに変わっていき意見書が完成します。
見る人がみればわかるかもしれませんが、4月の改選から国立市議会の意見書の内容がかなりマイルドになっているのにはそういった理由が反映していると思います。
・・・といろいろあった意見書ですが、無事可決されたので東京都にどういった対応していただけるのかを楽しみに待ちたいと思います。
それではまた今度!